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2023年 検索順位が自然と上がる! Googleに好かれる『質の高いサイト』とは?
最近のSEO対策は量より質だと言われます。
また、Googleは質の高いサイトを検索順位で上位に表示すると言われています。
質を上げろと言うのはわかったけど、実際どうしたらよいのかわからない人も多いと思います。
この記事ではGoogleに好かれる『質の高いサイト』の作成方法について、Googleが公開している情報をもとに明確にしていきたいと思います。
時間の無い人向けにまとめておきます。
この記事のポイントは?
- 質の高いサイトを目指すのはキリがないので、間違い。
- 質の低いサイトの判定基準はGoogleは明確に示しています。
- Googleは質の高いサイトの順位を上げるのではなく、質の低いサイトの順位を下げています
Google が質の高いサイトを探し当てるしくみ
Google のサイト品質アルゴリズムは、質の低いコンテンツの掲載順位を下げることで、「質の高い」サイトを見つけやすくすることを目指しています。
https://developers.google.com/search/blog/2011/05/more-guidance-on-building-high-quality
逆説的ですが、Googleは、質の高いコンテンツを積極的に判定していないということです。Googleは優れたページを見つけるのではなく、質の低いコンテンツを見つけて順位を下げていくことで、質の高いコンテンツを残す戦略です。
この話から言えることは、SEO対策として『高品質であるか?』よりも『低品質でないこと』の方が重要だということです。
Googleに一度低品質であると見なされれば、クロールもされず、インデックスもされなくなってしまうことが予想されます。
ページや記事の「品質」を評価するために使用できる質問
Googleにはページや記事の品質を評価するアルゴリズムがあり、順位を決定していますが、アルゴリズムは非公開です。
しかし、Googleのアルゴリズムが品質を評価する項目は公開されています。
ページや記事が高品質であるということは、これらの項目を高レベルで満足しているということになります。
しかし、記事の前半で触れたようにSEO対策という意味では『高品質である』ことよりも『低品質ではない』ことの方が重要です。
これらの質問を自分のコンテンツに当てはめた時に、明らかに違反している項目が無いことが重要だと思います。
検索順位が下がってしまった記事やページというのはGoogleにより低品質であると見なされ順位を下げられたということですので、何らかの違反項目があったと考えられます。
- 記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。
- 求められる行動:引用元等のソースを明確にする。
- 記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。内容の薄いものになっていないか。
- 求められる行動:記事のボリュームや網羅度を高める。
- サイトに、同じトピックや類似のトピックに対してキーワードのバリエーションをわずかに変えただけの、重複している記事や冗長な記事が含まれていないか。
- 求められる行動:同じ内容の記事は一つにまとめる。カニバリゼーション対策と同じ。
- サイトにクレジット カード情報を登録することに抵抗はないか。
- 求められる行動:運営者情報やhttpsなどのセキュリティ対応。
- スペルや文体の間違い、事実誤認がないか。
- 求められる行動:記事の推敲、校閲。
- トピックは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているか。検索エンジンで上位に表示されることだけを狙って作成されていないか。
- 求められる行動:見出しは検索意図を考慮しているが、記事の内容が検索意図に応えていない。検索者がさらに検索する必要がある内容になっている。
- 独自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析内容が記載されているか。
- 求められる行動:他にはない自分しか書けない内容の記事や、独自にまとめたデータを盛り込む。
- 検索結果に表示された他のページと比較して、より実質的な価値を提供しているか。
- 求められる行動:他のページを見なくても、検索意図を満足し、他のページを見る必要をなくす。
- 網羅性の観点。
- コンテンツの品質管理はどの程度行われているか。
- 求められる行動:同一記事の更新頻度の問題。記事の内容が最新の情報を含んでいるか。内容が古くないか?
- 記事は公平に書かれているか。
- 求められる行動:メリットだけでなくデメリットも書かれている。製品Aと製品Bを比べている。
- サイトは、トピックの専門家として認知された機関が運営しているか。
- 求められる行動:サイトのテーマと記事があっているか?E-A-Tの問題。
- コンテンツが多数のクリエイターへの外部委託によって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか。
- 求められる行動:同一の記事が複数のサイトで公開されている場合はcanonicalタグを使う。
- 記事は適切に編集されているか。急いで制作されたような印象を与えていないか。
- 求められる行動:コピペだけで構成されている記事と思われないように手を入れる。
- 医療関連のクエリの場合、サイトの情報が信用できるものであるか。
- 求められる行動:情報の引用元を明確にすることや、記事の専門家の監修者などをつける。
- サイトの名前を見て、信頼できるソースから提供されていると認識できるか。
- 求められる行動:サイトの運用歴、信頼性を高める。
- 特定のトピックについて包括的または詳細に説明しているか。
- 求められる行動:記事のボリュームや網羅度を高める。
- 自明のことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を提供しているか。
- 求められる行動:検索して出てくる内容だけでなく、独自の切り口や情報などを盛り込む。他のサイトやページとの差別化が必要。
- 自らブックマークする、友人と共有する、または友人にすすめたくなるようなページか。
- 求められる行動:その記事が検索意図を完全に満足し、外部リソースへのリンクなどそのページからすべて辿れるようになっている。Wikipediaがいい例。
- 主要なコンテンツから注意をそらす、またはコンテンツの妨害となるほどの大量の広告が掲載されていないか。
- 求められる行動:広告は必要最小限にする
- 印刷物としての雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか。
- 求められる行動:事実と意見をはっきりと区別できるような記載方法をとる。事実については外部リソースの参照、引用元を明記する。
- 記事が短かすぎないか、不完全でないか、有用な詳細情報が不足していないか。
- 求められる行動:質の極端に低い記事はnoindexとするか、公開しない。
- 細部まで注意を払ったコンテンツと、注意を払っていないコンテンツが混在していないか。
- 求められる行動:質の極端に低い記事はnoindexとするか、公開しない。
- サイトのページを閲覧するユーザーからの不満が想定されるか。
- 求められる行動:UI・UXを意識したサイトの構成として、ページ閲覧を邪魔するような要素を盛り込まない。
helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)への対策
Googleは2022年8月18日(アメリカ時間)、「helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)」を実施すると発表しました。まず8月22日週から英語圏から順次アップデート実施予定で、実装完了までコアアルゴリズム同様に最大2週間程度かかる可能性があるようです。
helpful content updateが日本語に対して実装されるのは英語圏での実装以降となるようです。
人を第一に考えたコンテンツに焦点を当てる
人を第一に考えたコンテンツに焦点を当てているかどうかどうやって判断しますか?
以下の質問に「はい」と答えるということは、おそらく人を第一に考えたアプローチで正しい方向に進んでいることを意味します。
- あなたのビジネスやサイトに既存の、または意図した読者がいて、彼らが直接来た場合にコンテンツが有用であると思うか?
- 求められる行動:検索者や訪問者に、他のサイトにはない有益な内容を提供している。
- コンテンツは、専門性や知識の深さ(例えば、製品やサービスを実際に使用したことや、ある場所を訪れたことから得た専門性)を明確に示していますか?
- 求められる行動:自分にしか書けない内容が含まれている。
- あなたのサイトには、主な目的や焦点がありますか?
- 求められる行動:雑記ブログではなく、テーマ特化サイトにする。ユーザーファーストのことを考えたら雑記ブログは必要が無い。
- コンテンツを読んだ人は、自分の目的を達成するために、そのトピックについて十分な知識を得たと感じられるか?
- 求められる行動:他のサイトを検索する必要が無いように、網羅的に記載する。
- コンテンツを読んだ人は、満足のいく体験ができたと感じられるか?
- 求められる行動:他のサイトを検索する必要が無いように、網羅的に記載するだけでなく、簡潔に読者がわかりやすいように表現されている。
- コアアップデートと製品レビューのガイダンスに留意していますか?
検索エンジン向けのコンテンツを作成しない
検索エンジン優先のアプローチを回避するにはどうすればよいですか?
一部またはすべての質問に「はい」と答える場合は、サイト全体でコンテンツを作成する方法を再評価する必要があるという警告サインです。
- そのコンテンツは、人間向けに作られたものではなく、主に検索エンジンから人々を引きつけるためのものですか?
- 求められる行動:特定の検索意図を持つ検索者(ペルソナ)の検索意図を満たす、問題解決するような記事を書く。誰に向けて書かれたのかわからないような内容の記事は価値が無い。
- 検索結果で上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックのコンテンツを大量に生産していませんか?
- 求められる行動:サイトのテーマと関係ないようなトピックの記事を書かない。特化サイトにする。
- 多くのトピックについてコンテンツを作成するために、大規模な自動化を使用していますか?
- 求められる行動:自動化によりユーザーの役に立たないような記事を大量に用意するのは意味がない。ユーザーの役に立つのであれば自動化は問題ない。得てして自動化するとユーザーの役に立たない記事が量産される傾向がある。
- 他の人が言っていることを要約して、あまり価値を付加していませんか?
- 求められる行動:記事のボリュームを増やすためだけに要約だらけの記事を書かない。価値のある目的を達成するための要約であれば問題ない。
- 既存の読者のために書くのではなく、単にトレンドになりそうだからという理由で書いていませんか?
- 求められる行動:サイトのテーマとは異なるトピックの記事はトレンドだからと言って取り入れない。サイトのテーマにあわないので価値が無い。
- あなたのコンテンツは、読者が他のソースからより良い情報を得るために再度検索する必要があると感じるようになっていませんか?
- 求められる行動:他のサイトを調べないといけないような網羅性の低さ、情報ソースが不明なため信頼されないような記事にしない。検索意図を満たすための網羅性を高めることと、情報の信頼性を外部リンクや引用で担保する。
- Googleが好む単語数があると聞いたり読んだりしたからといって、特定の単語数で書いていませんか? いいえ、そんなことはありません)。
- 求められる行動:検索意図ごとに最適な文字数は異なる。つまり、それ以上検索する必要が無いだけの情報を提供できる文字数というのが最適な文字数になる。文字数が多ければいいというものでもないし、少ないからダメということも無い。
- ニッチなトピックに参入しようと思ったのは、本当に専門知識がないからではなく、主に検索トラフィックを獲得できると思ったからですか?
- 求められる行動:ニッチな分野でも網羅性や専門性が必要。
- 製品、映画、テレビ番組の発売日が確定していないのに、その発売日を示唆するなど、実際には答えのない質問に答えることを約束したコンテンツになっていませんか?
- 求められる行動:アクセスを集めるために不正確な情報を載せない。
まとめ
最近はGoogleがインデックスする条件がとても厳しくなっています。
Googleは低品質なサイトやページ、記事を嫌います。
Google Adsenseのサイト審査も以前よりも厳しくなっており、低品質なコンテンツで不合格となることが増えています。
ここで重要なのは、高品質なサイトが好まれるのではなく、低品質なサイトが嫌われるということです。
Googleが低品質だと判定する要件がハッキリしているのですから、高品質を目指すのではなく、まずは低品質ではないことを目指すのがSEO対策のだ一歩じゃないかと思いました。

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