この記事は約6分で読めます。
本文は約3386文字です
2023年 『中古ドメインはSEOに強くない』が定説になりつつある
中古ドメインは良質なバックリンクが付いているから、SEOの評価が高いんだよ、って言われていました。
中古ドメインが高値で取引されているのは『SEOの評価が高い』という刷り込みがあるからです。
このサイトでも、中古ドメインがGoogleにどのように扱われるのかいろいろ記事を書いてきました。
結局のところは、中古ドメインというのは新規サイトには不向きであるということです。
- 中古ドメインに価値があるのではなく、サイトやコンテンツに価値がある
- ドメインの評価はサイトやコンテンツの評価と一致する
- 中古ドメインのGoogleの評価が続くのは、次のサイトの評価に切り替わるまで。
- 新規サイトに適用した中古ドメインの効果は一時的、長続きしない
さらに、中古ドメインはGoogleのペナルティを受けやすいので、新規サイトに使うといいことは無いというのがこの記事の内容です。
しかし、Googleはバックリンクと現在のサイトの内容との一致性を見ています。
現在のサイトから無関係なリンクと見なされれば、そのリンクは不自然なリンクと見なされて評価を下げられることになります。
中古ドメインはオワコン化へ向かっている理由
効果のある施策というのは世の中に広まった時には効果を失います。
正確に言えば、効果があるうちは世の中に広まりません。
効果がある施策は独り占めする方が価値があるからです。
その施策の効果が無くなった時は、そのノウハウを売ってお金に変えようとしますから、宣伝し始めた時期というのは、すでに旬を過ぎた状態です。
最近中古ドメインの宣伝をよく見かけないですか?
そうなんです。
中古ドメインというのは、Googleにも対策され始めてきて、SEO効果はほぼ無くなりつつあります。
中古ドメインの被リンクというのは、ドメインに対して張られているのでいつまでも残っていますが、ドメインというのは純粋にドメインなのでサイトの中身を関係なくいつも同じです。
しかし、ドメインを使っているサイトはいつ変わるかわかりません。
Googleはドメインとサイトの取り扱いを分けています。
Googleはサイトに対して張られたリンクしか評価しなくなりました。
つまり、Googleはバックリンクはどのサイトに張られたものか、サイトの内容とバックリンクの整合を見て評価しています。
被リンクを集まった中古ドメインはドメインパワーが高いため、検索順位が上がるというのはもはや迷信です。
中古ドメインはGoogleのペナルティを受けやすい
現在ではGoogleは中古ドメインのサイトに対する評価を積極的に下げてきている感じがします。
肌感覚では、中古ドメインであるというだけで、サイトの評価は下がります。
ドメインの過去の運用歴をGoogleは知っているので、明らかに内容が異なるサイトに切り替わった場合は中古ドメインを使っていると判断されると思います。
中古ドメインを適用する場合、中古ドメインが放出される前に運用されていたサイトと全く関係ないサイトを運用するのであれば、過去のSEO効果は全く引き継がれないと考えてよいです。
なぜなら、Google Search consoleでバックリンクと認識されたとしても、そのリンクはSEOの評価にはならなくなってきているからです。
例えば、有名サイトの中古ドメインを購入したとします。
中古ドメインになった後では、その有名サイトのサイト名で検索しても、そのドメインのサイトは検索結果には表示されません。
つまり、Googleは別サイトと認識している訳で、そうなれば過去のバックリンクも今のサイトのバックリンクではないと判断されて評価されません。
バックリンクが評価されないのであれば、中古ドメインを使うメリットはほぼありません。
中古ドメインは直前まで運用していたサイトの属性が残っています。
その属性とあわないサイトを運用する場合、その影響が無視できるぐらい中古ドメインで運用しているサイトの品質が高い必要があります。

中古ドメインがSEO効果があるというカラクリ
中古ドメインを購入してSEO効果があると言われていますが、実際にSEO効果があるかは疑問です。
中古ドメインで成功したとされる事例の特徴
中古ドメインが成功している事例は、①中古ドメインを適用する前のサイトの運用期間が長く、②中古ドメイン適用前からGoogleから評価を受けている場合だけです。
中古ドメイン切り替えの影響かは疑問
ある程度評価の高い既存ドメインから中古ドメインに切り替える場合、既存ドメインから中古ドメインに向けて301リダイレクトをしますので、実は単純なドメイン名変更をしているのと同じ扱いになります。
中古ドメインに切り替えても、単純な301リダイレクトなので元ドメインからアクセスが落ちることは無く、プラスアルファで中古ドメイン自体の評価が追加されて評価が上がるかも?という程度の効果しかありません。
中古ドメインの効果は長く続かない
以前別の記事でも説明したように、中古ドメインが効果があるのは最初だけです。
サイトを中古ドメインに乗せ換えると、ある程度の時間がたつと最終的にはサイトの評価とドメインの評価が一致するため、ドメイン変更の効果は無くなります。
中古ドメインの効果が長続きしないというのはそのような理由があるからです。
つまり、サイトの評価がドメインの評価になっているので、サイトの評価が低い場合は中古ドメインに変更しても全く意味がないのです。

中古ドメインの正しい使い方
新規サイトへ中古ドメインを適用するのは、リダイレクトが無いので効果がありません。
中古ドメインの変な属性を引き継ぐため、サイトの評価が定まるまで時間がかかりますから、SEO的にも無駄に不利だとおもいます。
なら、新規サイトを新規ドメインで真面目に運用するしか選択肢は無いのか?と思いますが、新規ドメインに対して中古ドメインからリダイレクトをかけるのであれば、効果が期待できます。
- まず、中古ドメインで新規サイトを作成します。
- 次に、中古ドメインから新規ドメインに対してリダリレクトします。
この順番であれば、中古ドメインで作成した新規サイトを新規ドメインに乗せ換えることで、中古ドメインのSEO効果は引き継ぎながら、中古ドメインの変な属性の影響を薄める効果が期待できますので、サイトは評価されやすくなるはずです。

まとめ
中古ドメインはバックリンクを目的として取得するわけですが、新規サイトの場合は、それがSEO的には逆効果だということです。
新規サイトと無関係なバックリンクが多ければ多いほど、そのリンクはSEO目的で購入された中古ドメインであるということをGoogleに伝えていることになります。
既存サイトのドメインを中古ドメインに切り替える場合は、他のバックリンクがあるのであまり影響は受けないかもしれませんので、もしかしたら中古ドメインが効果があるかもしれません。
しかし、新規サイトの場合はそもそもバックリンクが無いので、Googleから見ると不自然でしかない。
新規サイトは新規ドメインで運用するのが一番安全です。
もし、中古ドメインで何らかのペナルティを感じる場合は、新規ドメインに切り替えてリダイレクトした方が良いと思います。
コメント