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ひつじ曰く「信頼ある企業・個人 or 差別化できる情報を持ってる人なら稼げる」時代
JINの制作チームであり、自分もアフィリエイターでもあるひつじさん(@hituji_1234)がこんなツイートをしていました。
そういう流れを知らずにまだ①とかやり続けても結果が出ないのは普通。せめてニッチジャンルで②をやるか、③を本気でやらんとね。
— ひつじ@JIN: R制作 (@hituji_1234) November 22, 2022
これは動画もそう。YouTubeも①はここ2年でだいぶ揃ってきたと感じるし、②のフェイズになってきてるよね(②→③は2023年以降顕著かも)
Webで稼げるの変遷
- Webがまだ発展途上のときは「雑誌や本の内容をサイトにするだけで稼げる」
- 「分かりやすく情報発信すれば稼げる」に変わり
- 分かりやすいは飽和して「信頼ある企業・個人 or 差別化できる情報を持ってる人なら稼げる」
「雑誌や本の内容をサイトにするだけで稼げる」
みんなが知りたい情報、知らない情報を有料の紙媒体が提供していた時代。
Web検索をする目的は、お金を使わずにタダで情報を得たいと考えていた人が多かった時代。
単純に記事のキーワードの出現頻度だけ見られていた時代。
Webに情報が溢れていない時代は、検索キーワードが入っている記事が少なかったので、キーワードさえあれば簡単に見つけてもらうことができました。
「分かりやすく情報発信すれば稼げる」
自分のサイトを持つのが当たり前になり、猫も杓子もWordpressでサイトを公開することができるようになりました。
サイトの構築よりも記事の執筆に時間がとれるようになり、記事の長文化が進みます。
結果的に検索意図を満足してしまうので、他のサイトの内容をどんどん取り込んでいくため、長文の記事が上位を占めることになります。
検索上位のページの内容を取り込んで長文化すればいいというSEO対策がもてはやされますが、長文なだけでは差別化が難しくなってきます。
そうなると、Googleは記事の内容から判断できなくなるため、その記事を誰が書いているかの方がSEOでは重視されるようになっていきます。
「信頼ある企業・個人 or 差別化できる情報を持ってる人なら稼げる」
記事執筆後の検索順位の上がり方などを見ていると、Googleが探しているキーワードを含む記事であることがまず第一で、それでインデックスされて順位が付きます。
初期インデックスの順位は、記事のボリュームとサイトの権威性がある程度見られます。
その記事がそれよりも上に行けるかどうかは、その記事の有用性だけでなく、サイトの信頼性や歴史が効いているような気がします。
どこにもない情報であれば、当然差別化できますので嫌でも検索上位に表示されます。
それは指名検索と同じ理屈です。
その情報が一般的になれば、その後はE-A-Tが重視されるのでしょう。
歴史的なSEOの変遷をみていくとわかることがあります。
SEOは相対評価だということです。
Googleが上位に表示している記事と同じような記事が溢れてくれば、SEOハックのような記事が増えてきて、Googleとしては順位付けが難しくなり、検索結果1ページ目の品質が下がり、ユーザー満足度は下がってしまうわけです。
そうなると、定期的に行われているGoogleによる検索品質のチェックにより、アルゴリズムが改良されていくのだと思います。
Googleの基本は民主主義であり、Googleは自分の主義主張で検索順位をつけはしません。
検索アルゴリズムが変わるのは、結局のところGoogleが考える民主主義が機能せず、不正が行われるようになった時です。
サイトの権威性(E-A-T)というのも結局は民主主義の考え方と同じで、相対評価による順位付けの結果です。
GoogleはE-A-Tといいますが、サイトの権威性や信頼性を順位付けして、その順番を検索順位に組み込んでいると思います。
学会の世界では、サイテーションが多い記事を書いている著者は評価が高いわけです。
それはWeb記事でも同じで、如何に他のサイトで引用されている回数が多いかで、そのサイトや記事の価値が決まってくるのだと思います。
E-A-Tが重要になったSEOでは、指名検索でもない限りは、サイトや記事の価値が重要視される時代になったと言えます。
サイトのE-A-Tの高め方
E-A-Tを高めればいいんだよね!といって、サイトの中でいくら自分でE-A-Tを主張しても無意味です。
Google検索は被リンクを重視していることからもわかるように、Googleは自分で判断することをしません。
SNSなどで活動するオフサイトSEOが重要になってくると思います。
一生懸命、ロビー活動をして知名度を上げていかないと認めてもらえないということだと思います。
サイトの専門性を高めることもE-A-Tには重要です。
サイトの専門性は、そのサイトに入っている記事の数と質で決まると思います。
誰が書いているのかもわからない記事でも質の高い記事が大量にあるならば、そのサイトはその分野のオーソリティであると認めざる負えません。
記事のE-A-Tの高め方
記事のE-A-Tを高めるにはどうしたらよいでしょうか?
書いている人間が名無しで、権威性が無いのは仕方ありません。
その場合は、自分が書いている記事の元になっているソースを明確にすることで、自分の意見は権威性、信頼性のある情報をもとに組み立てる必要があります。
そのためには、しつこいくらい参考リンクで明示して、引用していくしかないと思います。
WikipediaはE-A-Tの申し子
このような形式は論文ではよく用いられますが、誰でも知っているWikipediaはまさにこの形式をとっています。
Wikipediaは誰でも書き込めるため、事実関係(情報ソース)を重視しないと信頼性が保てません。
『Wikipediaでこの情報はソースが不明確です』という注意書きが出ているのはそのためです。
Wikipediaは誰でも書き込めるので、ソース(事実関係)が不明なものは、それはアナタの感想ですよね?という扱いを受けるからです。
そのようなページを自分が見た時にその情報は、信頼できない、価値が無いということにならないでしょうか?
自分が書く記事に対しても、Wikipediaと同じアプローチをとれば、自然とE-A-Tは意識されてくるはずです。
Google公式のページの構成は参考になるか?
Googleは公式サイトでさまざまな情報を公開しています。
Google公式サイトは、Google検索チームと連携していないので、SEO対策のチートは使われていません。
Google公式サイトはサイトの権威性はもともと高いですし、様々なところからリンクもされていますから内容以前にE-A-Tが高いのであまり参考にはなりません。
しかし、Google公式ページがどのようにE-A-Tを意識しているのかは参考にするべきです。
Googleの公式ページの特徴は、ひとことで言えば情報の網羅性です。
そのページを起点にすべての必要な情報にアクセスできるようになっています。
それはつまり、その記事で必要な内部リンクであったり、外部リンクであったりということです。
Googleの公式ページはWikipediaのように誰でも書き込めるわけではないので、アプローチは異なりますが、記事の内容の信頼性をリンクから担保しているということだと思います。
E-A-Tが不足しているサイトのSEOアプローチ
- Wikipediaのような情報ソースが明確な記事を目指す
- 記事の内容は事実と意見をわける
- 事実とはソースが明確なもの
- ソースが明確かどうかはリンクで示される
- 意見は事実をもとに組み立てる
- 事実がなければ、その記事はすべて意見になり、価値が無くなる
- 同一カテゴリの記事を増やし、網羅性を高める
- 権威性を高めるにはサイトの中にE-A-Tの高い記事が多く含まれている必要がある
まとめ
ひつじさんは、Webと同じ流れがYoutubeでも遅れて起きているという指摘をされています。
たしかに、Youtubeもこれから始めても稼げない(遅い)感じがするのは、最近では名の知れた人の動画のクオリティが高く、それを基準に考えてしまうためだと思います。
Webも長文のページで網羅度の高いページが相変わらずTOPに表示される傾向がありますが、同じような内容を自分の記事に取り込むよりも、その人のE-A-Tがなぜ高いのかを調べて取り入れていく必要がありそうです。
サイト自体に専門性の高い記事があったり、SNSや他のメディアで活動していたりというのが効いていると思います。
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